fc2ブログ

カレンダー

03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

ブログ検索


天気予報


-天気予報コム- -FC2-

最近のコメント


カテゴリー


月別アーカイブ


DATE: CATEGORY:城館探訪
本日は大変お日柄が良かったので大里郡寄居町の中世城館探訪へ赴いた。
が、私用が幾つかあり、城館探訪を開始したのは午前11時と割と遅め・・・果たしてどれだけ回れるであろうか?

●用土堀ノ内
用土堀ノ内を北から望む

用土駅から南東約1kmにある館跡。櫛挽台地の中央部にあるが、猪俣城あたりから流れる小川によって耕地を成す事ができる場所となっている。ぐるっと回るが北側の水路が目ぼしいところで、集落の南の道路が集落を迂回して走っている事から、ここに館跡を求める事ができると思うが・・・。

●桜沢堀ノ内
桜沢堀ノ内付近、国道敷設によりほぼ壊滅状態に

こちらも地名で残っており、一般的には猪俣党桜沢氏の館跡となっている。地形的な比高差は特に見られないが、周辺を用水路が囲むかの様に流れる。館跡は現在宅地になっている部分であると思われるが、ほぼ遺構が無いに等しい。

●桜沢中内手
道路を挟んで南が「前内手」、北が「中内手」

上記の堀ノ内の西南西に「中内手」の小字があり、地区名も「本村」とある事から、こちらが桜沢地区の中心であったと思われる。「北内手」にはかって湿地であったと思われる水田地があり、南側も画像に写る水路が流れていた為に多少の要害をなしていたと思われる。しかしながら古くからの集落のため、土塁などの遺構は発見するに至らなかった。

●藤田氏館
藤田氏館の北東部

猪俣党藤田氏が居住したと思われる館跡で。南は荒川の絶壁、東と北は小川が深い谷を作って要害を作り出している。ただ、西には明確な遺構が見られず、館跡の範囲が不明瞭である。
西側の農地はかっての馬場であろうか?

●末野蔵屋敷
末野字蔵屋敷は微高地である。

花園御嶽城から延びるなだらかな尾根上に「字蔵屋敷」の地名が残る。今でこそ点々と新築の家が建ち始めたが、かっては田畑であった。すぐ上の方に旧家があるが、ここがかっての蔵屋敷だったのであろうか?遺構などは特に発見できなかった。

●末野屋敷入
屋敷入の風景を円良田ダム上より見る

字屋敷入という地名を元にやってきたが、とても館跡がありそうな地形には思えない。そもそも地名が「屋敷の入り口」という意味がありそうなので、その場所をやや広さのある現在の円良田湖に求めてみる。現在湖底に沈んでいる屋敷があったのだろうか?

●葉栗氏館
的場の地位名が残る場所の遠望。国道の拡張工事の基礎が作られていた。

丹党葉栗氏の館跡の場所であるが、小字から推定した上で的場と呼ばれた場所に赴く。円良田川が蛇行して荒川に流れ込んで居るため、秩父地方特有の川の合流地点を利用した館跡に近い地形ができている。しかし、周囲からは丸見えであるため、そこより北にある字関口にあった可能性が出てきた。

●金尾堀ノ内
金尾地区の白髪神社入り口

上記の葉栗氏館の候補地の一つとしてここも考えている。戦国期には金尾氏の領地であるが、鎌倉期には葉栗氏の館跡であった可能性もありうる。
現在の白髪神社には金尾要害山城を称えた漢文があり、金尾城城主金尾氏もこの白髪神社を信仰していたとある。南は切り通しの谷が船着場に向っており、北は井戸沢川が流れて堀を作っている。また中世を通して交通量は多かったようである。

●織原氏館
荒谷川越しに織原氏館を望む

折原地区字堀ノ内はかっての丹党織原氏の館跡があったと伝わる。荒谷(あらやつ)川が蛇行して流れているのを利用して堀を作ったと思われるが、南と東には堀や土塁は見られない。周辺は耕地化されているので遺構は喪失したものと思われる。
荒谷川沿いに立つ郷土カルタの標識に、織原氏の館跡がかってあった事を書き残している。

●立原堀ノ内
舌状台地を利用した立原堀ノ内

立原小学校東の實聞寺周辺が堀ノ内であるという。ここも明確な遺構を見られないが、西から伸びた舌状台地上にある地形で、南側は深沢川の支流が作り出した谷津になっている。また北側の防御面が緩いことから鉢形城の出城の可能性もあり、車山からの攻撃に備えて緊急に作った砦であったのかも知れないが、本当に車山から大砲を撃ったとしたらどれほど砦が有効であったかという感じである。

●水野陣屋
水野一族の墓、ここは何故か土塁により固められている

あまり期待しないで訪問してみたら、なにやら直感としてなにかある雰囲気を感じる。茂みを見てみるとそこには美しい土塁と堀が・・・久々の保存状態良の遺構に出会い、疲れが吹っ飛ぶ。
西側の墓地にも土塁などがあり、水野一族を葬った墓地はここの実城である雰囲気を感じた。

●尾薗氏館
尾薗氏の馬場であったとされる清本寺

水野陣屋より北西に行くと小園地区があり、そこには猪俣党尾薗氏が居住していたという。
太古の荒川が作り出した河段丘を降りるとそこにはやや広い水田地帯があり、北端の集落前には「字内亭」の地名が残る。内亭とは内手の誤植であろうか?集落は北は荒川の絶壁が、南は湿地帯(現在は水田地)と囲まれた地形で、東西は荒川に流れる谷津が分断しており、ある意味別世界を作り出しているようである。
荒川対岸眼下には鎌倉街道が走っていたとされ、この館跡からの眺望は大変良かったものであると思う。

●島田氏屋敷
さりげなく土塁を置く島田氏屋敷

ここも期待せずに付近を歩いたら、堂々とした土塁に遭遇しビックリ。土塁はこの一部しか残っていないが、それでも宅地内でも残る遺構に感謝するものなり。

●無動寺氏館
不動寺の南にある切り通し跡。現在は線路が出来て塞がってしまっていた。

現在の不動寺がその館跡ではないかといわれている。
しかしながら本堂は丘陵部の下にあり、明確な堀が残っていないところを見ると館跡は本堂部分ではなく、現在の墓地に求めるのが普通か?南側に写真の切り通し跡が残されており、ここから墓地を経由して北側の県道までを館跡の範囲と見るのが自然であろうか?中央を東武東上線が分断しているのが少々残念だが、後日線路の向かい側にも調査を広げる必要がありそうである。



かくして日没になり、本日の調査は終了した。
寄居町の遺構まがい地を含めても、今日だけでまだ半分過ぎたぐらいしか調査できなかったので、また時期を見て再調査をする必要がある。

・・・それにしても良く日焼けした。
コメント

寄居お疲れ様です

島田氏屋敷は驚くほど素晴らしい土塁ですね。
2m近くの高さがあるでしょうか?
一部だけですか?
しかしこれだけのものが拝めれば満足できそうですね。

水野陣屋遺構はなかなか見応えあり満足できますね。
水野氏の墓の案内板にはかなりビックネームが連ねており
ビックリしますね。

これから城館探訪がしづらい時期になりますので
くれぐれも怪我や事故のないようにしたいものですね。

近世付近の遺構が良く残る寄居町

島田氏屋敷は詳細を調べていませんでしたが、和平様のサイトによると戦国期の屋敷のようですね。残されているのはこの一部ぐらいですが、写真のように道路際にあるので見学し易いのがありがたいです。

水野陣屋も周囲を歩いて居るとき、直感として「何かある!?」と思えてしまった遺構でした。城館探訪をするとこういう直感が養われるのでしょうか?
かくしてその美しい遺構に酔いしれてしまったのですが、水野一族の墓所を見ると近世では必要ないと思われるような土塁や堀が幾つか残されているように思えました。これはあくまでも予想ですが、鉢形城が健在であった頃、その出城としてあの地に物見として築かれた砦だったのかも知れませんね。陣屋本体とはまた違った作りをしている遺構ですし。

いつもコメントいただき、ありがとうございます。
これからの暑い季節、体調に気をつけてやっていきましょう。

遅まきながら...

今晩は。

先日は失礼をいたしました。
最近は「似非園芸・フィールドワーク」サイトに変身中の城館サイト管理人でございまする(苦笑)

寄居地区の城館探訪お疲れ様でございました。
ご指摘の通り島田屋敷につきましては、「寄居町史」にも一部記されておりますように、戦国期の在地領主階層の館跡と考えて差し支えないように思われます。

また、水野氏の墓所付近の謎の遺構につきましても、戦国時代末期大久保氏の時代の城館の名残であったようにも思えまする。

なお、用土堀ノ内はクリニックが所在する場所辺りがその南端だったかと記憶しておりまする。

それでは、また。

こんにちは

最近こちらは放置城館サイトになってしまいまして、ご迷惑おかけしているような・・・。

島田氏屋敷は遺構の保存状態に驚きますね。
一部ではありますが、この様に残されていたのは非常に驚きました。

水野陣屋は陣屋跡もそうですが、それ以上に墓所となっている場所の地形がかなり気になります。
ただ、本曲輪となりうる場所は非常に狭く、近世にかなり手が加わったのではないかとも思えます。
西側の東上線が走る部分も、昔の地形がどうであったのか知りたい所ですね。

用土堀ノ内は宅地になっている部分を道路が避けるように敷かれているので、この形状を見ると館跡推定地は自ずと出てきそうですね。
櫛引台地上にありながら小川が流れており、近くを鎌倉街道が縦走している事からも、中世の館跡を作るのに適した場所であったと言えそうです。

いつもコメントが遅くなっておりますが、いつも書き込みしていただき、ありがとうございます。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)



copyright © 赤服の日記帳 all rights reserved.Powered by FC2ブログ

カスタマイズ